メモ:APR (Apache Portable Runtime) のインストール 最終更新:2009/12/22 ●Windows でのビルド (1)前提 ・ディレクトリ構成は以下のようにする。 e:\apr | +--- src :apr のソースファイル群 | +--- work :作業ディレクトリ ・環境  OS: Windows XP Professional SP3 を使用。  コンパイラ: Microsoft Visual C++ 2008 Express Edition を使用。 ・APR の Win32 ソースを使用。  apr-1.3.3-win32-src.zip  apr-util-1.3.4-win32-src.zip  apr-iconv-1.2.1-win32-src-r2.zip (2)ソースの展開とカスタマイズ ソースのZIPファイルを e:\apr\src の下に展開。 展開後のディレクトリ apr-1.3.3、apr-util-1.3.4、apr-iconv-1.2.1 を それぞれ apr、apr-util、apr-iconv にリネーム。 ディレクトリ構成はこの時点で以下の通り。 e:\apr | +--- src :apr のソースファイル群 | | | +--- apr | +--- apr-util | +--- apr-iconv | +--- work :作業ディレクトリ IPv6 も使いたいので、apr\include\apr.hw の中の、 #define APR_HAVE_IPV6 0 の行を、次のように修正。 #define APR_HAVE_IPV6 1 (3)ビルド&インストール コマンドラインにて apr-util ディレクトリの下で、以下を実行。 (コマンドラインで Visual C++ を使うために、vsvars32.bat を実行しておくか、 メニューの Visual Studio 2008 コマンドプロンプトを使用する) E:\apr\src\apr-util> nmake -f Makefile.win PREFIX=e:\apr buildall install (checkall を指定するとテストプログラムのビルドと実行が 行なわれるが、失敗した…) インストールにより、ディレクトリ構成は以下のようになる。 e:\apr | +--- bin :apr のDLL | +--- lib :apr のライブラリ | +--- include :apr のヘッダファイル | +--- src :apr のソースファイル群 | +--- work :作業ディレクトリ また、e:\apr 直下にCHANGES.txt、LICENSE.txt、NOTICE.txt もコピーされる。 ※2009/12/22 追記。apr-util のビルド中、dbm 関連のコンパイルでエラーになる。 どうも Makefile.win の書き方がよくないようだ。dbm を使わないので for %d in ($(DBM_LIST)) do の記述の部分をコメントアウトしてしまう ことで回避してしまう。 ●Solaris10 でのビルド (1)前提 ・環境  OS: Solaris10 x86  コンパイラ: GCC3.4.6 (Sunfreeware.com から入手) ・APR の Unix ソースを使用。  apr-1.3.9.tar.gz  apr-util-1.3.9.tar.gz ・Solaris 用パッケージとしてビルドするにあたって、expat のパッケージも必要になる。  Sunfreeware.com に expat-2.0.1 があったので入手し pkgadd しておく。 (2)ビルド ・apr のソースの tar.gz を展開し、展開したディレクトリで  build\pkg\buildpkg.sh を実行。これで apr-1.3.9-i386-local.gz まで  作られる。 ・apr-util のソースの tar.gz を展開し、展開したディレクトリで  build\pkg\buildpkg.sh --with-apr=  を実行。これで apr-util-1.3.9-i386-local.gz まで  作られる。 (3)インストール ・pkgadd -d <パッケージファイル名> でインストール。 (4)シェアードライブラリの設定 ・crle コマンドで /usr/local/lib のパスを組み込む。  crle -c /var/ld/ld.config -l /lib:/usr/lib:/usr/local/lib  という感じで。 KAKU PROJECT (2009)